曰く。

2001年4月23日
ここ一週間の日記を見ると、浮き沈みが激しいわたしではありますが。
はたから見るとヘンかもなので、書いておきます。

今日、ひみつの交換日記には書いたひとのお見舞いに行ってきました。
もともと痩せていらっしゃったのですが。
それでもわたしたちを見て元気そうに笑ってくれました。
一緒に行った嘱託のおねえさんが7ヶ月の赤ちゃんを連れてきたので場がとても明るくなりました。
でもとても対照的でした。今から生きようとする命と、先のわからない命と。
「気をつけて帰ってくださいね」
と、握手をしました。
握手する手にはまだ力が残っていました。
まだ、大丈夫、そう、思いました。
わたしの力は受け渡すことができたでしょうか。
明日の午前中の飛行機で帰国されます。
直行便がないので、余計に時間がかかり、病状の悪化が心配されます。
むこうには救急車が待っているとのことです。
でも、政情の不安定な国で、医療もちゃんと受けることができるかどうか心配です。
ご家族の方はテロでもう亡くなっているというウワサも聞きます。

帰国を望まれたのかどうかはわたしは知りません。
でも、やはり異国の地での客死はあまりにも悲しすぎると思うのです。
せめて、故郷の空気で元気になれるのなら。

やっぱり病室を出て泣いてしまいました。
でも、もうわたしにできることはありません。
あとは無事に帰国されることを祈るのみです。
どうかお気をつけて。
そして、できることなら、またおあいしましょう。

そういった思いのそばで日々はすぎ。
日々の生活は過ぎていきます。
ひとはどんなに悲しくても生きていくのです。
どんなに辛くても生きていかざるを得ないのです。
だからひとはそれを乗り越えていくしかないのです。

今日は静かな曲を聴きながら祈ります。

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